ADAS対応ドライブレコーダー実車テスト

「ぶつかり警報」「はみだし警報」などのADAS(安全運転支援機能)に対応したドライブレコーダー「ドラドラ」。多くのお客さまにご好評いただいています。
最近、ドラドラと同様のADASに対応した製品が市場に出回りはじめています。しかし、ドライブレコーダー付属のADASに関する公的な基準や性能表記に関する取りきめはなく、消費者の皆さんにとっては購入を検討するにあたって、何を判断基準にすればよいか迷ってしまうのが実情ではないでしょうか?
また、ドラドラを含めて、ADASが実際にどのように作動するのか、その様子を見てみたいという声もいただいています。
そこでJAFメディアワークスでは、ドラドラ6を含むADASに対応したドライブレコーダーについて、実車によるテストを行いました。その結果を公表します。

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テスト方法

今回のテストは、一般財団法人日本自動車研究所(以下、JARIと表記)の協力を得て、2015年4月に茨城県のJARIテストコースを利用して実施しました。JARIは国土交通省等が実施している新車の予防安全性能試験(JNCAP)を担当している研究機関です。今回のテストは公平性を期すため、JNCAPの試験が行われているのと同じコースで、試験方法もJNCAPの試験に準じた内容で実施しました。

FCWテスト(ぶつかり警報)

JNCAPの試験で使用するものと同じ標的バルーンを先行車に見立て、静止しているバルーンに対して後方から一定速度で接近。本線上で停止している車両への追突事故を想定し、警報の有無と警報後の運転操作(急ブレーキもしくはハンドル回避)で衝突回避もしくは被害軽減が可能かを確かめます。

※JNCAPの試験では運転操作はロボットが行いますが、本テストでは熟練したテストドライバーによる運転でテストを実施しました。
※テスト車両及び各製品の設置位置はいずれも共通です。また、警報の感度は各製品ともに最も高い感度で実施しました。
※各製品の最低作動速度が異なるため、テストは各製品の最低作動速度に合わせた車速で実施しました。

LDWテスト(はみだし警報)

JNCAPの試験と同様に一定速度で走行し、警報時の左右のレーンへのはみ出し範囲を計測します。車線逸脱事故の防止を想定し、警報開始位置がレーンの手前75センチ~レーンの向こう30センチの範囲に収まっていれば合格とします。

※LDWテストは試験回数を除き、JNCAPの試験と同一条件で実施しました。
※テスト車両及び各製品の設置位置はいずれも共通です。また、警報の感度は各製品ともに最も高い感度で実施しました。
※試験速度60km/h、左右それぞれ1回の共通条件でテストを実施しました。

 

テスト対象機種

 テスト対象機種は、いずれもGPSによる車速計測、広視野角の単眼カメラによる画像認識で障害物及び車線を識別し、警報によってFCW/LDWの警報を作動させる後付け式のドライブレコーダーです。テスト時の車両との接続はシガージャック電源ケーブルのみです。

製品名 A社製品 B社製品 C社製品 ドラドラ6
製品形状
実勢価格 18000~26000円 30000円 13000円 36720円
FCW動作速度 60km/h〜 50km/h〜 40km/h〜 20km/h〜(※2)
LDW動作速度 60km/h〜 50km/h〜 40km/h〜 40km/h〜

(※1)テスト対象としたドラドラ6は、価格改定前の製造番号1~4500番の製品です。

(※2)2017年10月発売のドラドラ6αでは、動作速度は1km/h~となっています。

 

テスト結果

FCWテスト(ぶつかり警報)

ドラドラ6のみ警報が正しく作動し、A社・B社・C社は警報がまったく作動しませんでした。ドラドラ6は、A社・B社・C社の最低作動速度を上回るすべての車速域で警報が作動しました。

製品名 A社製品 B社製品 C社製品 ドラドラ6
20km/h ◎ TTC [s] 1.40〜1.59
30km/h ◎ TTC [s] 1.28〜1.12
40km/h × ○ TTC [s] 1.06〜0.81
50km/h × × ○ TTC [s] 0.82〜0.51
60km/h × × × △ TTC [s] 0.62

 

  • 表中の表示内容:「―」……試験未実施 「◎」……警報あり:警報後のブレーキ操作で衝突回避が可能 「○」……警報あり:警報後のブレーキ操作で衝突被害軽減が可能 「△」……警報あり:ただし、警報後のブレーキ操作の対応は困難 「×」……警報なし
  • TTC[s](Time to Collision)は、警報位置からバルーンまでの距離を車速によって計算したもので、衝突までの秒数を示します。ドラドラ6以外の製品は警報が作動しなかったため、TTC[s]の計測ができませんでした。
  • 警報後のブレーキ操作による衝突回避・被害軽減の判定は、前方を注視している状況を想定し、警報後0.6秒で足をブレーキペダルに踏み替えたと仮定した場合の結果です。JNCAPの試験では、TTC[s]1.2で制動を作動させるため、この表の結果とは異なります。
  • 警報後の衝突回避については、使用した実験車両と熟練したテストドライバーの運転操作による結果であり、現実の交通環境で必ず衝突回避を実現できることを意味するものではありません。

 

LDWテスト(はみだし警報)

ドラドラ6のみが基準内で警報を作動させることができました。A社・B社は警報は作動したものの基準を逸脱し、C社は警報が作動しませんでした。

製品名 A社製品 B社製品 C社製品 ドラドラ6
右逸脱 △ +0.40m △ +0.59m × ○ -0.31m
左逸脱 △ +0.85m △ +0.70m × ○ -0.33m

 

  • 表中の表示内容:「○」……警報あり:警報位置が範囲内 「△」……警報あり:警報位置が範囲外 「×」……警報なし
  • 警報位置の合格基準は-0.75m~+0.30mです。

テスト映像

テスト結果についてのご注意
上記のテスト結果は、いずれもテストコースにおける特定の条件に基づく結果であり、消費者が普段利用している環境で発揮される性能及び品質を証明するものではありません。
FCWテストにおいて静止状態のバルーンに接近する方法は、各製品の作動開始速度が相対速度となるために、試験条件は最も厳しいと言えます。A社・B社・C社の製品はFCWテストにおいて警報が全く作動しませんでしたが、これは実際の交通状況における有用性(例えば、走行中に自車の車速が最低作動速度を上回っており、前走車が急減速するなどしたときに警報が作動して事故回避もしくは被害軽減が実現するなど)を否定するものではありません。
またLDWテストでは、片側のみにレーンの車線が引かれており、実際の道路環境のように道路幅員に応じて両側に車線が引かれている状況とは異なります(これはJNCAPも同様です)。A社・B社・C社の製品はLDWテストにおいて警報が基準内で作動しませんでしたが、これは実際の道路環境において警報が正しく作動しないことを意味するものではありません。